結局キャッシングも踏切

左右の歩行者や自転車に気をつけながら、
ゆっくり目に走る私は、ちらりと時計を見た。
あー、この時間だと。あのロメ夫の頑張りは無駄になるなあ。
そう呟きながら走っていると、
案の定はるか前方でロメ夫のブレーキランプが見えた。
商店街を抜けて、国道に出る手前には静鉄の線路の踏切がある。
毎日ここを通っていると、時刻表を見なくても
だいたい遮断機が降りてくる時間帯というのは感覚的にわかってくる。今がその時だ。

ロメ夫は2、3台の車の後ろにつく形となって、
踏切待ちを余儀なくされていた。
あーあ、10人以上も人を轢き殺す危険を冒して、
結局キャッシングも踏切に捕まって俺に追いつかれるのか。
ざまあねえな。

安全運転しながらじりじりと近づいてくる私の車に、
ロメ夫はすぐに気づいたようだった。
どんだけ後ろ監視してるんだよ(笑)