キャッシングで落とすよう

土産物屋や物産店ではなく、地元の特色を活かした工夫がなされていた。ここが八年前の印象とは大きく違うところだった。倉敷は、国内でもデニム生産が盛んで、ジーンズのほか、インディゴ(藍色)に染めた服や小物も作られている。たとえば、インディゴ染めのスーツもあった。スーツも、単なる藍色ではなくやや緑がかった光沢があって、非常に上品な印象を受ける。
ほかにも、醤油や地酒、お茶など、地元で作った商品があちこちにあった。これだけでも面白い。

八年前に訪れたときは、まだインバウンドという言葉も一般的ではなく、観光地もほぼ日本人ばかりだった。ところが現在は外国人が二割から三割を占めるという。
一時期のような「爆買い」は鳴りを潜めつつあるけれど、彼らは日本の観光地を巡ってそこでキャッシングで落とすようになっており、倉敷の賑わいもそれが理由のひとつでもあるのだろう。日本の地方はとりわけ、観光に力を入れているけれど、倉敷の強みは歴史的建造物がしっかりと保存、整備されているところで、格の違いを感じた。